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カナダ:ブリティッシュコロンビア州の報告書から見るワクチン接種の是非

「概要」

Update:2022/7/21 一部統計データの修正

カナダ・ブリティッシュコロンビア州が2022年1月14日に公式ページにて発表した中国肺炎情報(URL)による接種経歴別感染・入院数をまとめた。

カナダにおいては12中旬よりオミクロン株と思われる中国肺炎の感染が急拡大。現在は少しづつ減少傾向にある。(図.1)また、先進国の中でもトップクラスにワクチン接種率が多く、1~2回目に関してはイスラエル等よりも高い。(図.2)

同報告書内にはワクチン接種経歴別の「感染数」・「入院者数」が掲載されており、対象期間は昨年12月~本年1月中旬のものとなる。オミクロン株流行期間と一致する為、既存ワクチンの効果を推し量る指標となりうる。

一方、本報告内ではブースター接種については区別されておらず、オミクロン株に対する三度以上の接種効果については判明していない。なお、死者数は同上期間内全体で6名のみにとどまっており、これも統計には含まれていない。

注意:

・今回のデータ集計・分析においてはできる限り「客観的」な論述を心掛け、「各種陰謀論」or「何かしらの絶対主義」によらない、独立した観点からの情報をご提供できるように留意しています。

[図1]

[図2]

「データ内容」

[同州のワクチン実施状態]

*5歳児以上を対象とした場合:

 ・無接種:11%

 ・1度接種:89%(*1度のみ:5.7%)

 ・2度接種:83.3%

*大人を対象とした場合:

 ・無接種:7.3%

 ・1度接種:92.7%(1度のみ:2.7%)

 ・2度接種:90.0%

 ・ブースター接種:32.6%

 

[感染者データ]

*集計期間:本年1月6日~12日

*総感染者数17304名中の内訳:

 ・非接種者:3105名(17.9%)

 ・部分的接種者:630名(3.6%)

 ・完全接種者:13569名(78.5%)

*各10万人当たりの感染割合:

 ・非接種者:453.5名(0.4535%)

 ・部分的接種者: 197.7名(0.1977%)

 ・完全接種者:396.9名(0.3969%)

 

[入院者データ]

*集計期間:昨年12月30日~本年1月6日

*総入院者数750名中の内訳:

 ・非接種者:221名(29.5%)

 ・部分的接種者:35名(4.7%)

 ・完全接種者:494名(65.8%)

*各10万人当たりの入院割合:

 ・非接種者:53.8名(0.0538%)

 ・部分的接種者: 26.9名(0.0269%)

 ・完全接種者:10.6名(0.0106%)

分析

上記データから考慮するに「オミクロン株感染」における接種者と非接種者の割合は「ほぼ同じ」となった。感染率に関しては、日本でもほぼ同じ傾向の報告が出ており、接種者・非接種者における大きな差は「ほぼない」と言っていいだろう。

一方、入院率においては完全接種者が「0.0106%」であるのに対して、非接種者が「0.0538%」となるなど、デルタ株と同様、一定の差が生じている。

結論

デルタ株とくらべて、オミクロン株における「既存ワクチンの効能」が若干下がりつつあることは明白ではないかと思われる。「感染予防」の観点でいえば「効果がほぼない」状態であり、それだけを目的として接種をすることは実用的ではないだろう。

一方、「入院率の低下」に関しては依然としてはっきりとした効果が出ている為、「既往症」や「免疫障害」・「高齢」等、重症化リスクの高い人々に対する接種効果は大きく期待できる。しかし、オミクロン株全体の病毒性がデルタ株に比べて低い事から、「接種・非接種」における実数として大きな差は生まれていない。

今回の報告においては「ブースター接種」の効果については明示されておらず、それが「感染率」・「入院率」にどの程度大きな影響を与えたかは判断できなかった。

リスク・ベネフィット(損益)の面で考えた場合、「ワクチン副作用疑い報告割合(*厚生労働省発表)」において、一番割合の多い「武田社製ワクチン」の報告割合が「0.0125%」となっており、今回の報告で示された「非接種者の入院割合:0.0538%」と比べると、非接種者は「ワクチン接種による副作用発生リスク」の約4倍強の入院リスクを負うことになる(*ただし実数における差異はほぼない)。一方、接種者のリスク要素としては、入院割合「0.0106%」に、追加で「副作用発生の可能性(0.0125%)」が含まれることになる。(参考

また、ワクチンをブースターにより複数回接種することは、その都度、副作用が発生するリスクを負う為、今後、接種回数が増えれば、最終的に接種者の「ブレークスルー感染+副作用リスク」が、非接種者における「感染+重症化リスク」を上回る可能性も考えうる。

オミクロン株においては死者の割合が”現在の所”非常に少ないこと、そして、「接種」における「ブレークスルー感染+副作用発生」と、「非接種」における「感染+重症化」のリスク・ベネフィット(損益)の判断が非常に難しいこと等を考えれば、画一的な接種基準を用いるよりかは、各個人個人の情況にあわせた対応が求められるように感じられた。


*デリケートな内容の為、翻訳・記事内容に関しては繰り返し確認を行っておりますが「誤訳」・「訳抜け」・「引用ミス」・「事実誤認」等、間違った表記がある可能性がございます。問題がある場合にはすぐに訂正等いたしますので、コメント欄までご指摘いただければ幸いです。

最近のコメント

コメント欄

  1. hNRFU0TXp

    ここらでワクチンは一旦やめにすりゃいい
    それを各国政府が決定すれば誰が何を思ってるかわかる

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