今週木曜日、イギリス人作家である”Kazuo Ishiguro”氏が、2017年度ノーベル文学賞を獲得した。
Ishiguro氏は、 "The Remains of the Day"などの著作で世界的に知られており、出身国・日本に対する望郷の念が滲み出た作風も特徴的である。(...whose emotional uprooting from his native Japan has left an indelible stamp on his work.)

ノーベル文学賞の選考委員会であるスウェーデン・アカデミーは、今回の受賞に関して声明を発表。”凄まじく感情豊かな作品群において、社会との繋がりを求め、手探りでそれを模索する我々の濁った心底を、見事に描き出している。("in novels of great emotional force, has uncovered the abyss beneath our illusory sense of connection with the world,")”などと、賛辞を送った。

1954年、日本の長崎県に生まれたIshiguro氏は、5歳の時に、家族に連れられイギリスへと渡っている。その後、再び日本を訪れたのは、それから30年後のことであったという。

1991年、作家大江健三郎氏との対談においては、日本から受けた影響について、次のように語っている。

”私にとって日本とは、”いつか帰るべき場所”として、常に意識する存在でした。愛着のある日本という”(イギリスとは違う)異国”…この”とても大切な異国”に対する鮮明な記憶と共に、私は育ったのです。("I couldn't forget Japan because I had to prepare myself for returning to it. So I grew up with a very strong image in my head of this other country, a very important other country to which I had a strong emotional tie,")”

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//News Info
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https://uk.news.yahoo.com/british-author-kazuo-ishiguro-wins-nobel-literature-prize-114249446.html
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//Comment Info
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[コメント元]
米ニューヨーク・タイムズ
(https://www.nytimes.com/2017/10/05/books/nobel-prize-literature.html)
[コメント傾向]
リベラル
[コメント選出基準]
人気・選択

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1.海外のパネリスト
ようやく良いニュースに巡り合えた…最近、嫌なニュースが多かったから…。人間の複雑な感情を美しく表現できる作家である…正当に評価されたことが嬉しい…

2.海外のパネリスト
学校に通っていた頃、図書館で彼の著作”The Remains Of The Day”を借りて、読んだことがある。当時は英語がほとんどできなかったけど、小説から伝わる愛の巣晴らしさは、英語という言語を通して、私の人生を変えてくれた。文学には、人の生き方を変える力があると思う。

3.海外のパネリスト
Ishiguro氏の業績は輝かしいものだ。素晴らしき人選!おめでとう!!!

4.海外のパネリスト
僕にとっては、"Never Let Me Go"が一番の名著。是非皆にも読んで欲しい!結構怖いけどね…

5.海外のパネリスト
よかった…今年はまともな人が選ばれたよ…

(注:去年の受賞者はボブ・ディランさんでした…)

6.海外のパネリスト
*アリス・マンローが受賞した時と同じくらい嬉しい!この決断は、文学の重要性を再確認するものとなるだろう。下らない政治的・社会的な主張をせず、ひたすら登場人物達の内面と関係性を描き続ける…正統派の小説家である。

(*カナダ人の作家。短篇小説の名手として知られる。2013年ノーベル文学賞受賞。)

7.海外のパネリスト
作家同士を比べる議論は不毛。ジェーン・オースティンや、フランツ・カフカも素晴らしいけど、Ishiguro氏には、また別の魅力があるのだから…

8.海外のパネリスト
村上春樹は、今日、世界で一番悲しき男となった…日系イギリス人であるIshiguro氏がノーベル文学賞を得たことにより、今後10年間、日本人がこの賞を手にすることはないだろう…

9.海外のパネリスト
"Never let me go"は、これまで私が読んだ文学作品のなかで、もっとも力強く、奥深い小説のひとつだ。この名著に出会えたことを感謝したい。

10.海外のパネリスト
彼の小説はどれも独創的で、知的、かつ、未来を見通している…大好きな作家の一人。この賞に十分値する人物だよ。

11.海外のパネリスト
過度に政治的なメッセージを主張する人でもなく、訳のわからない文章を書く人でもない…今回はしっかりした作家が選ばれた…よかった。こういう人を毎年選んで欲しい。

12.海外のパネリスト
良い選択だと思う! 私はこれまで、"The Remains of the Day"を、幾度となく読み返してきた。未だに、私のお気に入りだ。彼の世界に対する理解と、人間の内面を描写する能力には、ただただ感嘆する。

13.海外のパネリスト
彼の作品が大好き!”The Unconsoled”には、熱病みたいに夢中になったし、”Never Let Me Go”には、あまりの憂鬱に、心が痛かった…

14.海外のパネリスト
彼はおススメの作家だよ!ぜひ読んでみてね!!

15.海外のパネリスト
5年前、”The Unconsoled”を読んだ時の衝撃が忘れられない…それ以来、他の本を楽しく読むことが出来なくなってしまったよ…コレを超えられる小説など、そうそう無いのだから…

16.海外のパネリスト
”The Remains of the Day”は、毎日懸命に生きる人々に薦めたい作品!

17.海外のパネリスト
去年、ディランが受賞したことについて色々議論が巻き起こっていたけど、彼の音楽が、Ishiguro氏に多大なる影響を与えたことも、忘れるべきじゃないと思う。

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ノーベル賞ホームページでのインタビュー記事において…

「ボブ・ディランさんに続く形で受賞できたことは、大変光栄なことです。13歳以降、彼は私のヒーローでしたから…おそらく、私が最も敬愛するヒーローです。(it's great to come one year after Bob Dylan who was my hero since the age of 13. He's probably my biggest hero.)」

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18.海外のパネリスト
彼の作品は、とても静かに、しかし、とても力強く、私達が内に秘める”混沌を求める邪な感情”を、詳細に表している。いくら善良な市民を装っていたとしても、その欲求からは決して逃れられないのだ…